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コロー
Corot


ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
(Jean-Baptiste Camille Corot)
1796年7月26日〜1875年2月22日

フランス

マルセーユの教会



コローは、19世紀活躍したバルビゾン派の画家です。






コロー
(Corot)
 『ヴィルダブレーのカバスユ邸』

コローは、
ヴィル・ダヴレーを
こよなく愛し、
多くの風景画を描きました。


こちらもその一枚です。


澄み渡る青い空、
燃え盛る新緑の樹木、
広い奥行きを感じさせる
この透明感のある絵に
吸い込まれてしまいそうに
なります。


コローの「ヴィルダブレーのカバスユ邸」の本物は、
村内美術館が所蔵されています。










コロー
(Corot)
 『マント大聖堂望遠』

その名の通り、
マント大聖堂を望遠で見た絵。


絵の右側に立って
大聖堂を見つめているのは
コローでしょうか?
それともあなた?


ピンと張り詰めた
微妙な緊張感のある絵ですね。


コローの「マント大聖堂望遠」の本物は、
個人が所蔵されています。









コロー
(Corot)
 『マルセーユの教会』

70歳の老境に入ったコローが、
パリの北ポーヴェで
この絵を描きました。



枯れ果てた木々の向こうに
マルセーユ教会が
見えます。


下方に描かれている人物は、
今から教会に向かうのでしょうか?
それとも、帰り?



コローの「マルセーユの教会」の本物は、
オルセー美術館に所蔵されています。











コロー
(Corot)
 『ヴィル・ダヴレー』

コローがこよなく愛した
ヴィルダヴレー。


ここにコローの父の別荘があったので、
彼はよくここに滞在して
このあたりの風景を描いています。


高い梢の風にそよぐ音が、
画面から聞こえてくるような
彼の得意とする樹葉の描写や、
木の下陰の小径に洩れ落ちる
やわらかな陽射しなど、
画面全体のつくりだす
巧みな明暗のコントラストとあいまって、
美しい自然詩を聞くようです。


しかし、右側に立つたくましい赤牛が、
画面構成に重要なアクセントとなって、
この絵を単なる詩的雰囲気に
終わらせないでいます。


コローの「ヴィル・ダウレー」の本物は、
ブリヂストン美術館が所蔵されています。










コロー
(Corot)
 『クローブロンの思い出』

この絵が描かれた
パリコミューンの時期には、
クールベらのように社会的姿勢を
明確にする画家も多かったのですが、
彼はあまり関心も持たず
絵を描き続けます。


彼は晩年に至るまで
自分の絵を売ることを
考えずにすんだ画家で、
移り変る自然の本質を
誰にも邪魔されない彼自身の感性と
詩情で再構築しました。



コローの「クローブロンの思い出」の本物は、
ハンガリー国立美術館が所蔵されています。










コロー
(Corot)
 『ヴィル・ダヴレー風景』

父の別荘のあった
ヴイル・ダヴレーに
遺産で家を買い、
この地を生涯の本拠地とします。


冬はアトリエで制作し、
他の季節は戸外で写生したり、
田舎へ旅行しました。


風景を外光の中で把えるのが
最良と考えた点で、
印象派の先駆的役割を果しました。


木々に覆われた
小道に落ちかかる木漏れ日が
精緻な自然観察を伺わせる絵です。


コローの「ヴィル・ダヴレー風景」の本物は、
ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されています。








 生涯 


1796年、パリに裕福な織物商人の子として生まれました。


コローは、画家になることを反対していた父親にしたがい、
後継ぎとして織物問屋に勤めいったんは商人として身を立てますが、
1822年、26歳の時、ようやく父の許しを得て画家を志し、
当時のアカデミックな風景画家アシール=エトナ・ミシャロンや
ジャン=ヴィクトール・ベルタンに師事します。

ここで自然を注意深く観察し忠実に表現することを学び、
コロー芸術の基礎を築いた1825年から計3度イタリアへ旅行し、
イタリア絵画の明るい光と色彩にも影響を受けています。


「わたしは太陽を直視したい。そう、この目で真っ直ぐに。光は素晴しい。
光を描くために、わたしはあらゆる手を尽くした」コローが残した言葉です。


フランス各地を写生旅行する理想化された風景でなく、
パリ近郊のありふれた風景を詩情ゆたかに描き出す手法は
のちの印象派の画家たちにも影響を与えました。


1827年に初めてサロンに入選してからは、
作品がフランス政府の買い上げになるなど成功の道を歩んでいきます。


そして、自然に即した風景画家として注目を集め、
サロン入選やパリ万国美術展(1855年)でグランプリに輝くなど多くの支持を得ます。



しばしばニンフや田舎娘たちの姿が描きこまれる、
銀灰色と緑の調和した森や水辺の風景は詩情に溢れ、
その瞑想をさそうようなモチーフで、
当時の美術愛好家たちの間で特に人気を博しました。


バルビゾン派の画家をはじめ多くの若い画家たちに敬慕され、
19世紀の自然主義、写実主義、印象派の流れの中に大きく位置づけられます。

コローは、詩情あふれる森や湖の風景画で知られていますが、
「真珠の女」のような人物画にも傑作があります。
真珠の女


70歳の老境に入ったコローは、ピサロドガモネシスレーら後の
印象派から巨匠と敬愛されます。


制作意欲は衰えず多くの名作を描き、
1867年には46年に続いて更に上級のレジョン・ドヌール勲章を受けます。


彼は生涯結婚して家庭を作ろうとせず、
両親に強い愛情を持ち続けました。


また生涯経済的な苦労がなかったので、
ドーミエやミレーなどを援助したそうです。









〜くろいぬの豆知識〜
『バルビゾン派って?』




バルビゾン派(バルビゾンは)は、1830年から1870年頃にかけて、
フランスで発生した絵画の一派です。


フランスのバルビゾン村に自然主義的な風景画を描いた画家が集まったため、
村名にちなんでこう呼ばれました。



バルビゾン(Barbizon)は、パリの南東約60キロにある
フォンテヌブローの森に隣接する小さな村です。


この村に集い、自然主義的な風景画を描いた画家たちを
バルビゾン派の画家たちと呼んでいます。



コロー、ミレー、テオドール・ルソー、トロワイヨン
ディアズ・ド・ラ・ペーニャ、デュプレ、ドービニーの7人が
「バルビゾンの7星」と呼ばれています。


しかし、バルビゾンを訪れたことのあるあらゆる画家を含めて
そのように呼ぶこともあります。






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