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 第4群 穀物・砂糖・油脂の取り方

主食穀物に低たんぱく穀物を使うことが低たんぱく食を成功させるカギです。
砂糖と油脂はエネルギーの補給源となります。


 穀物の取り方

日々、私達日本人は様々な食品から1日平均80gのたんぱく質を摂取しています。
肉・魚などのたんぱく質食品で50gほどです。
以外に多いのが穀類で15〜20g、残りは野菜などから取っています。


たんぱく質制限が1日60〜70gのうちは、肉や魚などを少し減らすことでなんとか対応できても、たんぱく質制限が30〜40gになってくるとそう簡単にはいきません。
主食の穀物からとるたんぱく質が半分にもなると、肉や魚などのおかずが少ししかとれず、おかずが貧弱になってしまい、日々の楽しみも減ってしまいます。
また、それだけではなく、卵や肉、魚などの必須アミノ酸を多く含む良質たんぱく質が不足しますと、血中の窒素化合物が増え、腎臓の症状の悪化を招く恐れもあります。

といって、穀物を減らしてしまうとエネルギーが確保できません。
もちろん、エネルギーは砂糖や油脂からもとれますが、これらのとりすぎは血糖値や中性脂肪を上昇させる弊害があります。

そこでオススメなのが、でんぷんを主成分とする穀物です。
でんぷんを主成分とする穀物は血糖値や中性脂肪の上昇作用がゆるやかなので、エネルギー供給の主役としては最適です。
健康の為に、エネルギーの半分は穀物を中心とした糖質でとることが大切です。
穀物は減らせないけれどもたんぱく質は減らしたい・・・その難題を解決するために作られたのが、治療用食品の「低たんぱく穀物」です。

「低たんぱく穀物」を主食にすれば、必要なだけ召し上がってもたんぱく質を低く抑えられ、その分、魚や肉や卵、野菜なども多くとることができます。
更に「低たんぱく穀物」はどれもカリウムやリンも控えてあります。


●低たんぱくごはん
特殊製法で低たんぱく化した米を使ったごはんのレトルトパックが主流製品です。
たんぱく質量は普通のごはんの1/3〜1/20ものなど種類も豊富にあります。
また、通常米の1/10〜1/2にたんぱく質を軽減した特殊精米もありますよ。
たんぱく質を1/5に抑えた低たんぱくのお餅もあります。


●低たんぱくめん
うどん、そば、そうめんには、たんぱく質を一般製品の1/4〜1/3に減らした製品があります。

●低たんぱく小麦
たんぱく質を一般品の70%におさえた小麦粉、35%におさえたホットケーキミックス、市販のスポンジケーキの40%以下におさえたケーキの素などがあります。


○でんぷん米・でんぷん餅
でんぷん米は、小麦やコーンのでんぷんで作った創作米です。
粘りがないので、つなぎに白米のごはんを1割混ぜて炊くと良いですよ。
逆にでんぷん餅は粘りが強い食品です。

○でんぷんめん
でんぷん製品のめんは、スパゲッティ、きしめん、中華麺、マカロニタイプなどたんぱく質が市販品の1/20のものなど乾麺タイプが数種類あります。


たんぱく質40g食の方用の穀物(主食)のとり方
たんぱく質1/3ごはんを中心にして、低たんぱくめんやたんぱく調整パンなども組み入れて、1日10点前後摂取しましょう。時には、でんぷん製品も使用されるとおかずを少し増やせますよ。穀物でとるたんぱく質は約5gになります。エネルギーを増やすなら、たんぱく質1/3ごはんで2点(約95g)くらいまでとして、それ以上は、でんぷん製品や油脂で増やしましょう

たんぱく質30g食の方用の穀物(主食)のとり方
でんぷん製品を中心に14点ほどとります。たまには低たんぱくパンなども良いですよ。ごはんは、でんぷん米100gに普通のごはん10gを混ぜて炊いたもの(約250g)を一食分とします。これを1日に3回召し上がっても13.5点で少し不足です。それでも1日の合計点数が足りていればかまいませんが、不足するようでしたら、はるさめやくずきりなどのでんぷん食品の助けを借りましょう。主食を増やすよりも、こうした食品を和え物や汁物に使ったほうが、無理なくエネルギーが取れます。穀類で1日にとるたんぱく質は、わずか1〜2gです。

 砂糖・油脂のとり方

砂糖はたんぱく質がゼロ、カリウムやリンもごくわずかな有難いエネルギー食品です。
が、とりすぎは血糖値や中性脂肪を上昇させますのでご注意ください。
1日に1点以内を目安としましょう。
1日20点の食事なら、料理に適量使う以外にあえて取る必要はないです。
甘味やお酒が好きな方は、たまには1.5点くらいとっても大丈夫ですよ。
1日25点の人はもう少し積極的に、「1点分」はできるだけとるように心がけてくださいね。
ただし、黒糖類はカリウムが多く含まれていますので控えめに・・・・。


砂糖に代わるエネルギー源として、でんぷん糖(でんぷんから作った甘味料・・・粉あめ、カロライナー)を使われるのも良いですね。エネルギーはほぼ砂糖と同じですが、甘みは1/10〜1/3と低いですので、デザートや飲み物に加えても甘ったるくなりませんし、無理なくエネルギーがとれます。
更に、たんぱく質やカリウム、リンは含みません。

カロライナーは甘みが特に低く、毎日のお茶やお水に入れても抵抗がありません。
エネルギーが不足しそうなときや食欲がないときにも、重宝する食材です。

でんぷん糖は煮物などに多量に使うと素材が固くなりやすいので、ご注意ください。




油脂もたんぱく質をほとんど含まないエネルギー源ですので、脂溶性ビタミンの吸収を高めたり、便通を整えるなどの効用があります。
1日20点の低たんぱく食なら1日に2点を目安に摂取してください。
1日25点の低たんぱく食なら1日に4点を目安に摂取してくださいね。

炒め物や揚げ物など油を多く使う料理を1日1品は取り入れて、ドレッシングやマヨネーズもまめに使用されるとかなり油が摂取できます。



植物油の中でもオリーブ油や菜種油は、動脈硬化を防ぐ作用の高いオレイン酸やリノレン酸が多く含まれています。
同じ油をとるなら、これらの油をなるべく使用されることをおすすめします。

バターやラードなどの動物性脂肪は、取りすぎると血中コレステロールを増やしますので、控えめに・・・。




油っこいものは苦手で、エネルギー不足になりやすい方には、治療用食品のMCT(中鎖脂肪酸)製品がおすすめです。
MCTは油の一種ですが、さっぱりとしていますので多めに摂取しても胃にもたれにくいのが特徴です。
液体と粉末があり、粉末のMCTパウダーやマクトンパウダーは各種の料理に直接混ぜ込めるので、とても便利ですよ。
ただし、入れ過ぎると分離したり油っぽくなったりしますので、様子を見ながら加えてくださいね。





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