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慢性腎不全の方の為の食事ケアポイント

慢性腎不全での腎臓機能の低下は、薬だけで防ぐことは不可能です。
腎臓機能を今以上に落とさないように、食事療法を守りましょう。

腎臓の最大の役割は、血液をろ過して老廃物を体外に排泄する仕事です。
腎臓の働きが衰えると、この仕事が減り、尿毒症の原因ともなる老廃物が血液中にたまりがちになり、腎臓機能の衰弱も進みます。
それらを防ぐには、衰えた腎臓機能に見合った食事をして、老廃物を体に溜め込まないことが重要ポイント!
そうすれば、腎臓の負担も軽減され、低機能であっても長持ちさせることが可能です。




たんぱく質量を制限しましょう

尿毒症の原因ともなる老廃物の主役は、たんぱく質のアミノ酸の代謝産物である窒素化合物です。
そこで第一に取るべき対策はたんぱく質の制限です。
現代人は1日平均約80gのたんぱく質を取っています。
このたんぱく質を多くても70g、最低で25〜30gまで減らしましょう。
制限の程度は腎臓機能の状態などで異なりますので、主治医の先生にご相談されることをおすすめします。



塩分は1日5〜8gまでに抑えましょう

塩分は、高血圧や尿量減少のなどの症状がなければ、1日5〜8gにしましょう。
塩分を極端に減らすと、低ナトリウム血症を起こして腎臓を逆に悪化させてしまいますので、ご注意ください。
塩の主成分であるナトリウムは肉や魚などの食品素材中にも存在しますので、調味料や加工食品からの摂取分は7gにすると安心です。


減塩のための10のコツ
汁物は1日1杯に。
汁の液量は150mlとし、お味噌汁なら味噌小さじ1(塩分0.8g)、お吸い物なら醤油小さじ2/3と塩0.6g(塩分0.9g)と決めておきましょう。
塩分の高い漬物やつくだ煮、インスタント食品はお口にされませんように。
計量カップ・スプーンを何組も用意し、調味料の塩分表を台所に貼り、計量を徹底しましょう。
新鮮な素材を使いましょう。鮮度が良ければ濃い味は必要ないですから・・・。
だしのもとは塩分が多いので使用なさいませんように。だしは削りガツオでとりましょう。(昆布は×)
料理には油をご活用ください。
油を使うとコクが加わって、低塩ですみますよ。煮物や和え物にもとりいれてみて下さい。
お酢や香辛料、香味野菜もご活用ください。薄味を引き締める効果大ですよ。
表面味の料理を組み入れましょう。
表面に味をつけて味わうサラダ、照り焼き、お刺身、フライなどは少量の塩分でも舌に濃く感じますので、満足感を味わえます。
よく噛んで、ゆっくりと食べましょう。
外食は控えめに・・・。


調味料類小さじ1に含まれる重量と塩分とたんぱく質量

塩                                    6g           6g             0g
しょうゆ                                  6g            1g            0.5g
信州みそ                                 6g            0.8g           0.8g
ウスターソース                             6g            0.5g           0.1g
トマトケチャップ                             5g            0.2g           0.1g
マヨネーズ                                4g            0.1g           0.1g
フレンチドレッシング                          4g            0.2g            +
マーガリン                                4g            0.1g            +
コンソメ顆粒                               4g            1.7g           0.3g
かき油                                   4g            0.5g           0.3g

       


カリウムとリンはたんぱく質を控えれば節制できます

腎臓機能が20〜30%に低下すると血中にカリウムやリンがたまりやすくなります。
カリウムやリンがたまると心臓機能障害や骨の弱化を招くので危険です。
カリウムやリンをとりすぎないことも大切ですよ。
ただ、カリウムもリンもたんぱく質の細胞中にかなり多く含まれるので、たんぱく質を制限すればある程度は抑えられるものです。
あとは特に含有量の多い食品に気をつければ充分です。
例えば、スキムミルクなどはカルシウムは豊富なのですが、カリウムとリンが多めなので控えめにしてください。
カリウム制限というと野菜や果物が思い浮かびやすいですが、総摂取量を少し抑えればよく、1日に100〜200gは生で食べてもかまいません。






エネルギーを確保しましょう

エネルギーの補給はたんぱく質制限と同時にかかせません。
摂取エネルギーが体の消費分より不足してしまうと、やはり体のたんぱく質がこわされ、老廃物を生成させてしまうからです。
といっても、エネルギーととりすぎてしまえば肥満や動脈硬化、高血糖にもつながってしまいますので要注意です。
たんぱく質制限が1日40g以上の場合は、1600〜1800キロカロリーを基準に症状をみて増減するのが望ましいです。
たんぱく質制限が厳しくなるとエネルギーは多く必要です。
例えば、たんぱく質30g食では、2000キロカロリーは補給しなくてはなりません。
腎不全の方は、動脈硬化を招きやすいので、甘い糖質や油脂のとりすぎにも注意し、エネルギー補給は穀物を中心とするようにしましょう。



水分の制限は不要。ミネラル不足に注意しましょう

水分は、尿量減少やむくみなどの症状がない限りは制限はいりません。
むしろ多めに摂取されるほうが老廃物の排出を助けます。

ただし、カリムの多い飲み物は控えめになさってくださいね。
例えば、抹茶や玉露、インスタントコーヒー、ココアは高カリウムでたんぱく質も多いので要警戒です。
果汁飲料も多いのでご注意を・・・。

ミネラルウォーター、ウーロン茶、ストレートの紅茶、無果汁の炭酸飲料が良いようです。







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腎臓疾患では水分制限がつきものと思われがちですが、腎不全では水分が不足すると腎臓機能が悪化する恐れがあります。
尿量減少やむくみなどがなければ、一日1500ml前後と多めに取りましょう。
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